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AI処方と薬の副作用について考える

こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「AI処方と薬の副作用」についてです。

AIとは人工知能のことです。いまはコンピュータの検索や自動車、気象予報などさまざまな分野で使われていますが、医学にも使われ始めています。例えば、がんなどを調べるときの画像診断や手術のロボットなどにもAIが活躍しています。

 今後、そのAIが活躍するとみられるひとつが、AI処方です。みなさんご存じの通り、病院でもらう薬は、医師が診察して必要とされる薬を処方してもらい、薬局等で買うのが一般的です。本来薬は、匙加減といってその人の体重、体調などによって処方を変えなければなりません。しかし、毎日大勢の患者さんを診る医師は処方も定型となりがちです。もし、AI処方になれば、いまよりずっと細かい処方が行われるはずです。例えば、患者さんのその人の血圧、血糖値、前回服用時の血中濃度などのデータをすべて入れて総合的な判断することでしょう。そうなると、薬の量はグッと減り、副作用も少なくなるに違いありません。また、患者さんの生活スタイルやバイオリズムにより、より薬の効果の出やすい時間帯に飲むよう勧められるでしょう。

 いまは夢に思えるAI処方ですが、いまの技術をもってすれば実現するのはそう遠い先ではないように思います。

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