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ブームの無糖炭酸水は健康にいいのか?

こんちには弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「無糖炭酸水」です。みなさんの中には、自動販売機などで手軽に手に入る缶コーヒーや缶ジュースの中に甘くて疲れを取り、気分も上がるものが多かったことを覚えている人もいるでしょう。これらの飲料の中に大量の糖分が含まれていて、血糖値を上げることで元気にしていたのです。ところが、それが糖尿病の原因のひとつになることが世界中の複数の研究で明らかになり、最近はこれらの甘い飲料に代わって、無糖炭酸水が人気になっているのです。

 人気の理由は飲み心地が良いことに加えて、炭酸が胃の中で広がるため、食前に飲むと食べ過ぎを防いでくれるからです。

 ただし、炭酸は弱酸性であることから薬との飲み合わせが心配、歯のエナメルを溶かすのではないか、胃を刺激して胃酸過多になるのではないか、などという説が生まれ、健康的か否かについては否定的な意見も少なくありませんでした。

 しかし、酸性かアルカリ性かは0~14のPHで示され、「酸性」は0、「中性」は7、アルカリ性は14で、炭酸水はPH4・6くらいの弱酸性です。強酸の胃酸に比べると、他山水は大した酸性ではなく、多少追加されたからといって問題が起こるとは考えられません。せいぜい、逆流性食道炎の患者さんが飲むと、胃酸の逆流を促い、症状を悪化する可能性があるといった程度でしょうか?

 少なくとも、甘ったるい糖質たっぷりの飲料水を飲むよりはよほど健康的と言えるのではないでしょうか?

 最近は、お酒やジュースの代わりに飲んだり、お酒に混ぜて飲む人もいて、家電売り場の「炭酸メーカー」は人気のようです。興味のある人は研究しても良いかもしれません。

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