朝食と夕食の栄養差をなくせ
糖尿病死、心臓病死が変わる
=夜はがっつりをやめる=
こんにちは、弘邦医院院長の林雅之です。本日のテーマは「朝食と夕食の栄養摂取の差」についてです。
皆さんは、朝食を食べない人は食べる人よりも死亡率が高いという話を聞いたことがあると思います。これはさまざまな疫学研究で明らかになっていることですが、最近、面白い研究論文が発表されているのです、皆さんにお伝えします。
それは、朝食と夕食の差がないほど、健康である、ということです。今年の春に米国糖尿病協会が発行する、糖尿病専門誌に掲載されました。
朝食は軽く、夕食は重いというのが一般的です。そこで、総カロリー数、炭水化物、脂質、タンパク質などの項目について18 歳以上の糖尿病患者の4669人を対象に夕食から朝食を引いた、差を調べたところ、総カロリー量では摂取差最も高い群は低い群に比べて、糖尿病に関する死亡が1・92倍、心臓病による死亡が1・96倍も増えたというのです。
もちろん、この研究だけで朝食と夕食の摂取量の差で、死亡率が変わると結論付けることはできません。ひょっとしたら、朝と夕の食事の内容にそれほど差があるということは、研究対象になった人がそもそも食について、関心がないせいかもしれません。
いずれにせよ朝食と夕食の栄養差を少なくすることが大切なようです。