ナッツについて
こんにちは、弘邦医院の林です。
今日の診療は通常通り、午前・午後です。
さて、本日のテーマは、ナッツです。
最近、スーパーやコンビニでナッツ類のコーナーが出来ているのを
お気づきでしょうか?理由はテレビやラジオの健康番組や雑誌などで、
「ダイエットやお肌に良い」などと紹介されているからです。
実際、慶応大学医学部教授の井上浩義先生の研究では、
5か月間男女8名に毎日25粒のアーモンドを食べてもらう以外、
食事も運動も普段と変わりなく過ごしてもらった結果、
平均で2・9kgのダイエットに成功したそうです。
ナッツとは木の実のことで、具体的にはアーモンドや
カシュ―ナッツなどを指します。
地中で育つ豆類のピーナツはナッツではありません。
では、どんな栄養素が含まれているのでしょうか?
アーモンドでみてみましょう。
アーモンドで最も注目される栄養素はビタミンEです。
100g中31・1㎎も含まれています。
比較的ビタミンEが多いと言われる穀物やナッツ類のなかで
一番多い量となります。ビタミンEはアンチエイジングビタミンと
呼ぶ人もいるくらい、若さに関係します。抗酸化作用があるため、
活性酸素の毒素から体を守り、生活習慣病の予防になるとされています。
また、血液の循環を良くすることから、血行不順による肩こりや頭痛、
冷え症の改善や肌を若々しく保つことを期待する人もいます。
食物繊維も豊富で100gあたり10・4gも含まれています。
これはごぼうの倍に当たります。糖質の急激な吸収を抑え、
便秘気味の人にはとても良いとされています。
アーモンドの半分は良質な脂質で、不飽和脂肪酸です。
そのため、血中の中性脂肪やコレステロールを
コントロールしてくれる働きがあります。
さらには、アーモンドには必須栄養素である、カルシウム、マグネシウム、
リン、鉄、亜鉛、銅などが豊富で、例えば骨や歯の原材料となるカルシウムは
100gあたり210㎎も含まれています。これは牛乳の約2倍といわれています。
もちろん、どんなに良いものであっても食べ過ぎはいけません。
摂取は一日20粒程度に抑えることが大切です。
最近、お腹周りが気になる私もまずは1日5粒から始めようと思います。